DBキャラから降りない…R藤本はただのイロモノではない確かな存在
中高生の頃、藤本は「明日が来なければいい」と思うほど“闇の時代”を過ごしたという。医者で厳しかった父親と衝突し、親との関係がこじれた結果、学校生活もうまくいかなくなった。高校は通える距離だったが、父親から寮に入ることを強要された。
「心を閉ざしちゃったんです。いろいろなことを諦めた。だから、友達をつくろうとも考えなかったです。恋愛とかはもちろん、自分が大人になる姿も想像できないレベルでした。どっかで死ぬんだろうなって思ってました」(ヤフー「Yahoo!ニュース特集」20年8月15日)
当時をそう振り返る藤本が、ベジータに引かれたのも彼に「負けの美学」があったからだ。
「必死にやって負けたりしてるのをずっと繰り返してる感じが、なんかお笑い的に面白いなって思ったんです」(同前)
藤本は自身のモノマネについて、オフィシャルブログで「モノマネというより、人格」(11年5月2日)と形容している通り、通常のトークの場面などでも決してベジータから降りずに、なりきり続けている。それは自分が視聴者だったら、ベジータだと思って見ていたのに、自分の素が出てきたら嫌だと思ったからだ。