《池上無双オワタ》…テレ東選挙特番を視聴者バッサリ! 識者もマンネリと時代遅れ指摘
市民有志「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」は参院選前、「選挙特番の放送を投開票日前に求める」としたオンライン署名を集めた際、<放送法第4条の「政治的に公平であること」(「公平・公正」「不偏不党」)という概念を重んじるあまり、争点となるテーマごとに掘り下げた番組はほとんど見られず、各党の主張を同じ分数だけ紹介するという安易な量的公平性へ逃げ込んでしまっているのが、いまの選挙報道><別名で「権力の監視機関」とも呼ばれるマスメディアが、いまこそ独自の切り口で、この国の未来を左右する選挙報道を、選挙期間中に展開すること…そのことに、期待を寄せている市民は、私たちだけではないはず>と訴えていたが、テレビも従来の選挙特番スタイルを見直す時期が来ているのではないか、と感じている人が少なくないようだ。
立教大の服部孝章名誉教授(メディア法)がこう言う。
「速報合戦に終始した今の選挙特番というのは、どの局も緊張感が感じられない。しょせんは選挙を題材にした視聴率合戦に過ぎないのだと感じています。選挙特番というのであれば、例えば、各党、各候補のこれまでの公約を徹底的に振り返る。沖縄基地問題といった課題に対する姿勢を取り上げるなど、いろいろあるはずです」
池上氏を起用したテレ東も他局のような選挙特番をやめて、投開票日にはあえてアニメや歌番組を流す独自路線の「原点」に戻った方が評価されるかもしれない。