TBS「水ダウ」に抗議の日本吃音協会が“逆炎上”している理由…過剰反応が芸人の仕事を奪う?
NPO法人・日本吃音協会は1日、公式ツイッターでバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の7月6日放送内容に抗議文を送ったことを明かした。
企画内容は、「説教中の『帰れ!』額面通り受け取るわけにはいかない説」と題したもので、チャンス大城が仕掛け人となり、後輩芸人のインタレスティングたけしに食事の場で説教し、しどろもどろになる様子が映された。
放送直後から、「吃音ではないか?」という声は上がっていたが、番組内では吃音を笑ったり、突っ込んだりシーンは基本的にはなかったこともあり、抗議した吃音協会に対してネットでは《吃音のお笑い芸人では笑ってはいけないということ? 逆差別では?》《この抗議は、インタレスティングたけしさんの芸風自体を否定するものになってしまう》という声も上がっている。
どのような意図での抗議だったのか? 吃音協会に話を聞いた。
■吃音=いじめや精神被害につながる可能性
「放送内容が、吃音者に対する差別と偏見を助長するものと判断したたため、再発防止の観点から番組制作の基準および指針の見直しを求めたものでした。具体的には番組の制作サイド側の演出に、『テロップに吃音の連発表現がある』『「変なやつやな」と芸能人のコメントがある』等々があり、この影響力のある番組を見た特に10代、20代の吃音の当事者への心理的な負担を増やす可能性があることを危惧しました。また、当番組を視聴した視聴者が『吃音=笑っていい』と誤って認識することによる吃音を持つ子供たちへの二次被害を大変憂慮しました」