還暦の豊川悦司が貫く“ワークライフバランス” ベテラン記者に語っていた「楽しい老後」
■湘南でサーフィン
「40歳を過ぎて始めたというサーフィンは、趣味が高じて、都内から湘南に移り住むほど。そこで直撃取材したところ、こちらの年齢を聞いて『ああ、先輩ですね』と目じりを下げて、愛犬をなでながら語ってくれたものです。君子は豹変すじゃありませんが、マスコミ取材を受けず、ミステリアスなイメージを守っていたころとは、またまるで違う、余裕と格好良さを身に付けていて驚きました」
そのサーフィンは80歳近くまでやっている方もいるとして、かつてこんな心境を語った。
「サーフィンをやる中で、板にまたがって波を待つ波待ちの時間が一番好き。役者、父親、社会人、男のようないくつもの自分というコスチュームを全部脱いで、本来の裸の自分になれる」
湘南では早朝にサンダル履きでゴミ出しをして、9時すぎにはボードを担いで家の目と鼻の先にある海へ。青山氏のインタビューでは、将来について、こう語ったという。
「地元のサーファーが無線でね、『豊川さん、今朝はどこそこの波が良い感じですよ』とか、そう知らせてくれるんですよ。それで、いつもそそくさと、その海へ。自由な時間は気兼ねなく、ひとりになったり、家族とエンジョイしていく。仕事を頂けるうちは一生懸命頑張りたいけど、将来は家族との時間をもっと増やし、楽しい老後を送りたいですね」