橋田壽賀子さん追悼ドラマに泉ピン子を外し…坂本冬美を重用した石井ふく子さんのただならぬ思い
国民的ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)で脚本家の故・橋田壽賀子さん(享年95)とコンビを組んだ、石井ふく子氏(96)プロデュースのスペシャルドラマ「ひとりぼっち─人と人をつなぐ愛の物語─」(TBS系)が9日に放送された。
「制作発表当初、『嵐』の相葉雅紀(40)と相手役の上戸彩(37)が主演扱いでしたが、実際は、演歌歌手の坂本冬美(56)の役どころが大きいドラマでした」(芸能ライター)
今回、石井さんが橋田さん追悼ドラマに坂本を重用したのには、ワケがあるという。
「坂本は21年2月に、明治座で芸能生活35周年記念公演を行いましたが、第1部の橋田さん作の舞台『かたき同志』の演出を石井さんが手がけています。そのとき、石井さんが高く評価した坂本の演技力が、今回の起用の決めてになったと言われています」(ドラマ制作関係者)
坂本の35周年記念公演には、「渡鬼」「おしん」(NHK)と橋田さんの代表作でブレークした、泉ピン子(75)も友情出演し、サポート役で公演を盛り上げていた。
「ひとりぼっち」は橋田さん追悼ドラマだけに、角野卓造(74)、中田喜子(69)、藤田朋子(57)、野村真美(58)、えなりかずき(38)のほか、ナレーションに石坂浩二(81)と、渡鬼ファミリーがこぞって出演した。だが、ファミリーの筆頭格だったピン子は起用されず、坂本が起用される事態となったのだ。
これについて、石井さんは「週刊女性」でこう話している。
《今回のドラマに出てくださる『渡鬼』のみなさんは、こちらからお誘いしたわけではありません。誘わなくとも“橋田先生にずっとお世話になったから、何か役に立ちたい” “セリフはなくてもいい、ギャラもいらない”と言ってきたので、主人公が営むおにぎり屋さんのお客さん役で出てもらうことになりました》
《ピン子さんからは、ひと言もなかったので出演していないだけです。外したわけではありませんので、文句を言われる筋合いはない》