売れてない芸人「さんぽ」岩永いわな一発逆転!作家デビューと処女作ヒットの極意
その後、約3カ月で書き上げたというから、なかなかのスピード。その書き方はイマドキだ。電車の中などの隙間時間に、携帯電話のメモ帳アプリにちょこちょこ書き溜めたのだという。
「そのやり方が一番書きやすいんです」
出版社からの依頼は、「自由に書いてください」というだけ。書く内容も構成も自身で考え、約4万7000字の文章に仕上げたというからすごい。
「書くのは慣れていたので、長い文章も大丈夫でした。単独ライブなどのネタを作るのは、本を1冊書くほどではないにしても、結構な分量がありますから」
YouTubeの映画チャンネルに出演していることもあり、映画をよく観る。たくさん観てきた映画も、本書の構成を考える上で役立った。
「たとえば、フレディ・マーキュリーを中心にクイーンを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』。最初と最後が、クライマックスのライヴエイドのシーンですよね。僕の本もそんなふうに、『オールナイトニッポン0』を最初と最後にもってきて、生い立ちからそこへたどり着くまでを描く、という構成にしました。その過程であちこち寄り道しても、そこがブレなければ1冊にまとまるかな、と思って」