(12)いつまでも「年だから?それがなにか?」って気持ちでいなくちゃね
だから、一応“年だから”なんていっても、ふさぎ込んでいるわけじゃないし表情は明るいから、まわりの人は誰もそう感じない。だから、若い人も寄ってくるしコミュニケーションもできる。いろんなことを教えてもらったり、ときどきは教えてあげたりする関係も生まれる」
年をとることは誰にも止められないけれど、問題なのは年のとり方なのだと強調する中尾さんはこう結論づけた。
■ちょっとの心がけと努力が大切
「若いころできたことができなくなる。これはどんなにがんばっても抗えない。でも、できないことを嘆いたところでしかたがない。けれども、ちょっとの心がけと努力で、できなくなるのを遅らせることはできるんですよ。それだけじゃない。場合によっては、できなかったことができるようにもなる。
私の場合でいえば、50歳のときにはロクに泳げもしなかったのに、ちょっとやってみようかって思って、水泳スクールでがんばっているうちにちゃんと泳げるようになった。それだけじゃなくてマスターズ水泳大会にも出られたし、メダルまで取れた。