違和感なく「芸人・松本人志」が受け入れられる復帰へのハードルは依然として高い
「まーす」の表現も芸人とはいえ、裁判をちゃかしているように思えた。
不安要素を抱えた裁判も次第に勢いは衰え、白黒の決着が出る前に自ら訴訟を取り下げた。和解と違い「なにもなかった」とする取り下げ。実質、白旗を揚げたに等しい。
実際、〈参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛めた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます〉と松本は声明を発表。初めてホテルのスイートルームでパーティーを開いていた事実を認めた。
性加害疑惑報道時から指摘されていた問題点が後輩芸人にアテンドさせた女性との飲み会であるという点だ。古舘伊知郎も17日放送のワイドナショーで「遊び方がダメ。お店を貸し切りにして楽しめばいいじゃないですか」と厳しく語っていた。会見を開けない大きな理由も事の経緯を説明ができないことにある。事実無根なら斎藤氏のように堂々と会見を開き自分の言葉で話せばファンにも説明責任を果たせた。
今回の取り下げは「早期復帰に向けて」ともいわれるが、「なにもなかったことにした」松本をテレビ局はすんなり受け入れるだろうか。