違和感なく「芸人・松本人志」が受け入れられる復帰へのハードルは依然として高い
兵庫県知事選は斎藤元彦氏が他の候補者に大差をつけ圧勝。再び知事に返り咲いた。SNS効果などさまざまな角度から勝因を分析されているが、斎藤氏の変わらぬ毅然とした姿勢も大きかったと思う。昨年、部下へのパワハラなどを追及された斎藤氏。逃げも隠れもせずに連日メディアにマイクを向けられても表情を変えることなく自分の言葉で対応。百条委員会でも背筋を伸ばし正面を向き表情を変えることなく自身の見解を語った。選挙戦も一貫してその姿勢は変わらず、県民も徐々に斎藤氏を見る目が変わっていったという。旧知の県民も「悪いことをしそうもない爽やかなイケメン。主張もしっかりしているし、本人を信じたくなった」と一票を入れたそうだ。
ダウンタウンの松本人志も兵庫県尼崎出身。
今年1月、週刊文春が「複数の女性に対して性的関係を強要した」という報道に対して、松本はXで〈事実無根なので闘いまーす〉と宣言。芸能活動を休止して裁判で闘う決意を見せていた。この初期対応からして問題だった。斎藤氏のように堂々と会見で身の潔白を主張するわけではなかった。書面では真意が伝わらない。