酒でわだかまり氷解 江木俊夫語るフォーリーブス再結成秘話
メンバー4人のうち青山孝史が2009年、北公次が12年にどちらも病に倒れ亡くなった。グループ結成後から4人で集まっては飲むことが多かったそうだが、江木俊夫さん(63)が格別だったと語るのが、02年の再結成の際、久々にあげた祝杯だったとか。
フォーリーブスが解散したのは1978年8月31日、再結成したのが02年です。その間24年、四半世紀、僕らは会っていなかったんです。
最初に声をかけて、陣頭指揮を執ったのは僕です。ジャニーズ事務所の条件は、当時と同じように踊って曲のキーも下げずに歌うこと。それを守るなら「再結成もよし」ということでした。
そして会ったのが前年の7月くらい。とにかくレッスンを始めなきゃいけない。西条満先生という業界でも有名な方がついて、高田馬場にあるレッスン場で4人で汗を流しました。先生はお酒をあまり飲まない方で、レッスンが終わっても飲みに行こうとは言ってくれない。最初は「明日もやるゾ」といわれて、「わかりました」と返事して帰っていました。
でも、僕らは久々に会ってお互いに気持ちの中でひっかかるもの、わだかまりがあったんですね。解散の時のことを謝っておきたいとか。それで10月くらいかな、「せっかく、4人が集まったんだから、再会を祝してご飯を食べよう」と声をかけたんです。