押井守監督が振り返る タツノコ時代の忘年会は必ず乱闘騒ぎ

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「機動警察パトレイバー the Movie」(89年)、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(97年)、「イノセンス」(04年)といったアニメ映画で知られる押井守監督(63)。最近は公開中の「東京無国籍少女」など実写作品が注目されている。酒好きで、飲みだすと徹夜になることも度々で……。

■今のアニメ界では誘っても「飲めませんから」

 酒を覚えたのは、やっぱり大学に入ってからだね。

 僕は東京・小金井市にある東京学芸大学に70年入学なんだけど、貧乏学生だったから、居酒屋なんて行けなくてさ。酒屋で一番安いホワイトリカー(甲類焼酎)とかジンを買って、もっぱら映像芸術研究会の部室で飲んでました。

 当時はまだ構内に学園紛争の余韻が残っていたころで、部室は治外法権的な場所だから、飲酒しようがお構いなし。話し込んでは朝まで飲み続けてたね。

 むしろ酒ぐらいはかわいいもので、中には冷蔵庫を置き、電話まで引いてアパート代わりにしてる先輩や、彼女と同棲してた猛者までいたよ。そんな時代だった。

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