料理酒を水で割って寂しさを…祥子が語る「下積み時代」
やっぱり好きなんでしょうね。立ち飲み屋さんにひとりで入ったりもするし、毎晩でも飲みたい。いつか小料理屋さんをやって、「ただいま」って常連さんに来ていただけるような女将になりたいという夢もあります。男性であれ女性であれ、人と語らうのがうれしいんです。
そういう性格ですから、売れない5年間のひとり飲みの深酒は寂しかった。結局、料理酒を空けてしまい、ふと外を見たら、空が白みはじめている。小さなベランダで、スズメに話しかけていたのを覚えています。
「これから私、どうしたらいい?」って。
ようやく少し、芸能界のお仕事をさせていただくようになったのが28歳のとき。売れない時期が長かったこともあって、どんなお仕事でも幸せを感じます。実は今の部屋に日本酒の「獺祭」を置いているんです。反省の毎日ですけど、いつか良いお仕事ができたら飲もうって。それが楽しみなんです。