フライデー襲撃で逮捕された軍団はピクニック気分でした
こうして大塚署に連行されたのだが、署の方々は我々に対してひと言で述べるなら、「丁寧」以外の言葉が見当たらないくらいに優しく穏やかに接してくださった。もちろん、そこには我々がその場において、逃走を企てたりするはずもないと感じていたからなのだろうが、特別に留置場まで見せてくださったりもした。
「暴れたり、逃走や証拠隠滅の可能性がありそうな者はここに入ってもらうんですが、みなさんはそういうのではないので大丈夫です」と丁寧に説明してくださるというのに、軍団のひとりは鉄の扉を開けて入ろうとするわ、「牢名主はどいつだー!?」と突然、叫ぶ者はいるわ(ちなみに、その時はひとりも留置されていませんでした)、まるで小学生が課外授業で警察署見学に訪れているような、いや、それよりも明らかに始末の悪い連中の逮捕であった。
そして、いよいよその小学生以下の者たちへの取り調べが始まるのだった……。 (つづく)