故・木内みどりさん秘話 カリスマAV監督との“最後の約束”
女優より監督の名前で作品が売れるというカリスマAV監督・TOHJIRO(63)。彼が1986年に伊藤智生として初監督した長編映画「ゴンドラ」に出演していたのが先月18日に急逝した木内みどりさん(享年69)。
映画は心を閉ざす一人の少女とビルのゴンドラに乗って窓拭きのアルバイトをする青年を主人公に、死んだ小鳥を青年の故郷の青森県下北半島で水葬するために旅をする2人の心象風景を追ったロードムービー。
詩人の谷川俊太郎らが絶賛し、国内外の評価も高かったがその後、封印。2017年にデジタルリマスター化して再上映したところ全国19館で1万人以上を動員するなど話題を呼んだ。木内みどりは少女の母親役。シャワーシーンで若々しいヌードを披露している。
その後、伊藤監督は縁あってAVに転向。一般映画から遠ざかった。木内みどりと再会したのは再上映のトークショーのゲストとして彼女を呼んだとき。
「あなたはこの映画で少女(11歳)、私(当時36歳)、佐々木すみ江さん(風呂場シーンで全裸、当時60歳)の3世代の女性を脱がせたんだから、AV監督になる素質はあったのよね」と客席を笑わせた。