夏の紫外線は目のリスクがいっぱい! 白内障、翼状片、瞼裂斑…大人も子供も対策が大切
また紫外線は目の中の組織や皮膚を介して脳に働きかけてアセチルコリンやアドレナリン、ドーパミンといった脳内物質の分泌量を変化させる。これによって記憶や学習能力の低下にも関係していることが報告されている。怖いのはそんな紫外線の線量が年々増加していることだ。気象庁の公表データによると、定点観測地点であるつくば市の地表に注がれる紫外線量は1990年の観測開始以来増え続け、その増加率は10年当たり4.1%だという。
「もちろん、適度な太陽光の健康的な暴露は睡眠や近視の予防につながります。皮膚にとりついた微生物などを除去するためにも必要です。しかし、紫外線の強い季節は大人だけでなく子供も過度な太陽光を浴びないよう予防策をめぐらすことが必要です」
■屋外ではサングラスの着用を
これは日本眼科医会のみならず、米国眼科学会でも繰り返し警告していることだ。では、どうすればいいのか?
長時間屋外で過ごす場合は、サングラスを使用することだ。なかにはサングラスを濃いめのレンズで表情を隠した、不良っぽい、若者が好むイメージをもつ人もいるかもしれない。しかし、いまはビジネスシーンで使えるサングラスも増えている。