糖尿病の人が水虫を放置するとどうなる? 13人に1人が爪白癬
爪白癬は内服薬での治療が推奨されています。従来のテルビナフィンや、2018年に約20年ぶりに爪白癬の治療薬として保険適用になったホスラブコナゾールを1日1回服用すると、テルビナフィンでは6カ月、ホスラブコナゾールでは3カ月ほどで症状が改善されます。内服が難しい患者さんに対しては、エフィナコナゾールやルリコナゾールといった外用薬も処方しています。病状によっては効果が見られにくい場合もあるので、治療法で悩まれた際は皮膚科専門医に相談してください。
冒頭でもお伝えしたように、爪白癬は必ず足白癬によって発症します。銭湯やプールなど共用施設で裸足で過ごしたら、帰宅後はすぐに足を洗い、白癬菌の感染を防ぎましょう。
▽小川尊資(おがわ・たかすけ) 2003年順天堂大学医学部卒業、13年4月に順天堂大学医学部皮膚科学教室准教授を務め、19年足の疾患センター副センター長に就任。22年より順天堂大学医学部皮膚科学教室先任准教授を務める。