専門家が指摘「再び東京湾台風が上陸する」地震のリスクも
この中でも最も危ないのが千葉で、「最近、東京湾から房総半島先にかかる相模トラフで地震が起きています。千葉は、スーパー南海地震に関係するフィリピン海プレートにもかかっていますし、関東大震災を起こした場所ともいわれている。3.11の余震も懸念されていて、リスクが高いのです」(高橋学氏)と指摘、警鐘を鳴らす。
そのスーパー南海地震も、もちろん警戒すべきだ。
「国内では日向灘や沖縄本島などでの地震が関連します。本震の直前には内陸地震が起きますが、最近は熊本のほか静岡西部で増えていて、いずれも“前兆”といえます」(高橋学氏)
今年は1月に熊本で最大震度6弱の地震が発生。2月に北海道胆振地方中東部(最大震度6弱)、5月に日向灘(同5弱)と千葉県北東部(同5弱)、6月に山形県沖(同6強)と地震が続いた。日本気象協会の震源地ごとの地震発生回数(19年6月4日~9月12日)を見ると、有感地震が10回以上起きているのは、宮城県沖(28回)、新潟県下越沖(同)、茨城県沖(16回)、熊本県熊本地方(同)、千葉県東方沖(13回)、沖縄本島近海(12回)、日向灘(同)、山形県沖(11回)、岩手県沖(同)などとなっている。
近くに住んでいる人は、いざというときの家族の約束事を改めて確認しておいた方がいいだろう。