専門家が指摘「再び東京湾台風が上陸する」地震のリスクも
災害にもろい都市部の弱点がまた露呈した。台風15号の直撃を受けた首都圏は大混乱。鉄道も電力もストップし、140棟の住宅被害も出た。今後も台風や地震の直撃が予想される中、何をどう備えればいいのか。
■日本近海で発生することがと特徴
9月になってハイペースで台風が量産されている。例年は8月に発生が最も多いが、2011年からの8年間では9月が平均5.25個で、8月の5.0個を逆転している。
「近年の台風の特徴は、発生地点が日本により近い場所になっていることです。台風15号も南鳥島付近で5日午後3時ごろに発生し、9日未明にはあっという間に千葉市付近に上陸。日本の近くで発生するため上陸までの時間が短く、勢力も“壮年期”を保ったままの状態でやって来ます」(気象予報士の森田正光氏=ウェザーマップ会長)
例年はフィリピンやグアム沖で発生し、東シナ海をゆっくりと北上しながら1週間ほどかけて日本に上陸するイメージ。1959年の伊勢湾台風も、やはり9月20日に太平洋マーシャル諸島沖で発生し、6日後の26日に日本に到達している。