石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘
いつ、収まるのか。19日石川県能登地方を襲った地震は、マグニチュード5.4、最大震度6弱だった。ドーンと大きな揺れがあった後、立っていられないような強い揺れが数十秒続き、神社の境内の石灯籠が倒れるほどの大きな揺れだった。
石川県能登地方では20日午前10時31分ごろにも強い地震があり、珠洲市では震度5強を観測した。
気象庁は「この地域では1年以上、地震活動が続いている。当面、継続すると考えられる」と警戒を呼びかけている。
■今年だけでも78回
能登地方で地震が相次いで発生するようになったのは2020年12月ごろ。これまでに震度1以上を観測した地震は140回。今年だけでも78回も発生している。
国土地理院によると、珠洲市の観測地点では累積で約4センチの隆起や1.6センチの水平移動が起き、地殻変動が続いているという。
気象庁は発生の原因について「特定にいたっていない」としている。東大の古村孝志教授は、「地下深くから上昇した水などが岩盤に入り込むことで地震を起こした可能性が考えられる。珍しいタイプで長期化する可能性が高い」と指摘している。