著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「最高ですか~!」の「法の華三法行」は今も活動中…逮捕の教祖は公の場から姿消す

公開日: 更新日:

「復活祭」と銘打ったそのイベントに筆者は潜入取材した。数百人の信者たちと福永が「最高ですか~!」「最高で~す!」の掛け合いを繰り返した後、福永はこう言い放った。

「いまでも絶対に罪は認めません。天は『弾圧は絶対に許さない』と。どこまでも筋を通せば勝ちですよ! おどおどしていたら負けですよ!」

 全く反省していなかった。

 福永はこの復活祭を開催した15年に自身の半生を描いた映画「塀の中の神様」の制作を発表。そのPRでメディアの取材などを受ける場面もあったが、以降は公の場に姿を現していない。存命なら77歳だ。

 それでも団体は活動を続けている。現在の団体名は「第3救済 慈喜徳会」。公式サイトで福永の過去の法話音声などを配信し、昨年末には都内で「第3救済 天空超天行力天授大祭2021」という大仰なタイトルのイベントを開催している。 (敬称略=つづく)

*この記事の関連【動画】もご覧いただけます。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…