ザブトン、トウガラシ、ネクタイ…焼肉部位のネーミングはどのように付けられるの?
肩甲骨の近くにある赤身で味の濃いマニア垂涎の腕の部分トウガラシは、切り出した形状が赤くて、形が唐辛子みたいだからそう呼ばれています。ひときわ変わった名称のネクタイも同様、食道の位置と細長い形状でネクタイを締めた時みたい見えるからのネーミング。
モモの大きな部位シンタマの中にあるカメノコウは、亀の甲羅みたいだから、カメノコウ。骨盤まわりのメガネなんて部位もありますが、これも切り出したか形がメガネのレンズみたいだからなんです。私の好きなカイノミは、中バラでも体の内側にあたる部分でヒレに近いところにあり、ヒレとカルビの良さを併せ持つ部位ですが、こちらは貝の身みたいだからそう、呼ばれています。
■見た目そのもの
続いては「見た目そのもの」を呼んでいるケース。代表格は「ハラミ」横隔膜の背中側の部位で皆さんも大好きなスター部位ですね。こちらは「腹の身」からきています。
タンの高騰により、同じ顔の部分の代替品として人気になっている「ツラミ」も同様、牛の頬の部位なので「面の身」「ニノウデ」は読んで字のごとく「二の腕」お尻の部位になる「イチボ」は、牛のお尻の骨が「H」の形をしており、エイチボーンからイチボになったと言われています。エイチボーンからイチボとは随分と苦しいダジャレです、笑。