焼き肉の定番「カルビ」は部位じゃない!という衝撃的な真実
どーも焼肉作家のNIQです。国民食として日本を代表する焼き肉ですが、老いも若きもそして子供達にも愛される王道メニューこそが、カルビです。カルビを強火で焼き上げ、たっぷりのタレにドボンと投入し、白飯に2バウンドして、白飯にマーキングしたタレのマーブル模様を確認しつつ、カルビとともに掻き込むのが、焼き肉の口福パターンだと信じて疑いません。最高じゃないですか!? これこそ私の焼き肉の原点です。ただ、ここで衝撃な事実があります。カルビは部位の名前ではないのです。
韓国語であばら骨を「カルビッピョ」と言います。焼き肉では、牛のあばら骨の周辺の肉のことをカルビと呼ぶようになりました。『叙々苑「焼肉革命」』(角川新書)の著者・新井泰道氏によれば、1950年代後半、15歳の時に新宿・明月館で働いていた時、メニューはロース、カルビ、ミノ、センマイしかなかったようです。希少部位化が進み、部位が細分化されている現在からは、想像できないですね。4種類のうち、2種類しか正肉がなかったということは、今のあばら骨周辺の希少部位である三角バラ、カイノミ、ミスジ、そして内臓系に分類されるスター部位ハラミなども、カルビというくくりで食べられていた可能性が非常に高いです。現代焼肉ではカルビも細分化され、メニュー名にカルビという名を連ねない焼肉店もあります。