就寝中に大地震…防災プロが枕元に用意「ラジオ、スマホ、懐中電灯」…もうひとつは?
能登半島で今月5日に震度6強の地震を観測してから、全国で地震が相次いでいる。15日までの1週間に震度3以上は13回。千葉県南部を震源とする11日の地震では、震度5強を記録。夜明け前の緊急地震速報に飛び起きて肝を冷やした人は、少なくなかっただろう。寝ているときの地震にどう備えるか──。
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気象庁の震度データベース検索で2003年5月1日から23年5月13日までの20年間に最大震度5強以上を調べると、全125回起きていたことが分かる。これを時間帯別に調べると、午後9時から午前5時59分までに発生したのは全52件で、全体の42%に上る。夜間の地震発生が珍しくないことが分かる。
この中には、死者55人、18万人を超える避難者を生んだ震度7の熊本地震(16年4月14日午後9時26分発生)や43人の命を奪って北海道をブラックアウトに陥れた震度7の北海道胆振東部地震(18年9月6日午前3時7分発生)も含まれる。歴史的な被害をもたらした巨大地震も、就寝に向けて準備したり、深夜の寝静まったりしていた時間の発生だった。
「さらに振り返ると、1995年に震度6を観測した阪神・淡路大震災の発生も、夜明け前の午前5時46分でした。災害は時間を問わずに発生しますが、特に夜間、寝ているときの発生を念頭に置いて準備しておくことが命を守る上でとても大切です」