マレーシアの弁護士が感動の再会! 万引き女性を弁護して20年後に得た“報酬”
マレーシアの弁護士がティックトックで明らかにした体験談が世界中で話題になっている。
アハマド・ザハリル・ムハイヤルさん(57)は1998年、筆箱を万引した女性清掃員の裁判の弁護をした。
被告には当時10歳になる息子がいて、「学年末試験の結果、クラスでトップの成績を収めたら筆箱を買ってあげる」と約束。そして息子は見事にクラスでトップを取った……が、女性には筆箱を買うお金がなかった。それでつい万引をしてしまったというのだ。
アハマドさんは事実関係を確認し、無報酬で被告の弁護を引き受け、「1年間の善行の約束と引き換えに懲役刑と罰金の免除」という判決を勝ち取った。
時は流れて2018年のある日。アハマドさんは法廷で日常業務していた際に、近づいてきた男性から、こう告げられた。
「私のことはご存じないでしょうが、『筆箱事件』の裁判をご記憶ですか? 私はあなたが助けた被告の息子です。弁護士になりました」
この告白はアハマドさんにとっては全く想定外の“報酬”で、思わず涙がこみ上げ、心が圧倒的な喜びで満たされたという。
女性は76歳になる今も健在で、アハマドさんはこの母子と家族ぐるみの交流を始めたそうだ。
アハマドさんの投稿は人々の感動を呼んで大バズリ。英語圏のメディアでも紹介され、世界中の注目を集めている。