馳浩知事の発言で再燃の官房機密費 追及が大甘なのはメディアや野党にも“スネ傷”があるから
伊集院静が亡くなった。享年73。
私は競馬を通じて、他生袖すり合っただけだが、潔い男だった。
書くものよりも、華やかな女性遍歴が注目を集めた。3番目の妻・篠ひろ子が、こうコメントを出した。
「自由気ままに生きた人生でした」
うらやましくなかったといえば……嘘になるか。
ところで、馳浩石川県知事が、東京五輪招致のために、安倍晋三首相(当時)からいわれて、官房機密費を使ってⅠOC委員個々の豪華アルバムを作り、渡したと発言したことが波紋を呼んでいる。中には、東京五輪がカネまみれ嘘まみれだった、機密費まで使われていたことは重大だと、力説する評論家もいるが、私からいわせれば、何を今更と思うしかない。
馳浩は慌てて発言を撤回したが、自分を大物に見せたいがため、事実の万分の一を話しただけに違いない。
集票力のあるIOC委員にはアルバム+現ナマが渡されていたと考えるのが「常識」ではないか。