国の借金は1200兆円もあるのに「日本は財政破綻しない」その“裏側”にある怖すぎる理由
「ゴメン、お小遣い足りないんだ。1万円貸して」
何年たっても、いつもの光景。今月もウチの大蔵省に直談判だ。最近は物価高騰が著しい。少ないお小遣いでは、そう、もうやってはいられない……。シニアのお父さんたちの嘆き節が聞こえてきそうな今日この頃である。
もう、メンドクセー、国が大盤振る舞いして、お金をバラまけばいいんだ。最近では「日本は絶対に財政破綻しない」というじゃないか。だったら、何でもできるはずだ! そんな声も聞こえてきそうである。
だが、考えてほしい。本当に日本は財政破綻しないのか。何をやっても大丈夫なのか。
現在、国が背負っている借金(国債)は約1200兆円。国内総生産(GDP)の2倍を超えており、先進国のなかでは断トツに多い。それでも、さらに借金を膨らませて、国民にバラまけというのか。
そもそも、その国債を買っているのは誰なのか。一番多いのは日銀44%、2番目は保険や年金20%、3番目は銀行14%、そして海外は13%である。そのほとんどが国内で消化されており、これが「財政破綻しない理由」のひとつとされている。