パキスタンK2で滑落した登山家2人の救助活動が打ち切り…ファンも懸念していた「43歳の壁」
■「経験の拡大に肉体が追いつかなくなりはじめる年齢」
一方、番組では「43歳の壁」にも触れた。探検家の角幡唯介氏の著書『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』から「多くの冒険家が四十三歳で遭難するのは決して偶然ではない」「私の考えを述べれば、経験の拡大に肉体が追いつかなくなりはじめる年齢である」と記された部分が紹介されたが、登山家や探検家では、植村直己、長谷川恒男、谷口けい、河野兵市、星野道夫は43歳、森田勝は42歳、山田昇は39歳で亡くなっている。平出さんは45歳、中島さんは39歳で今回の事故――。一般的にも42歳が厄年とされる。偶然と片付けるのは難しいだろう。
素人にも人気の登山。近年遭難・滑落事故が数多く報じられ、7月に登山シーズンを迎えた富士山も30日時点で登山者6人が死亡し、すでに昨シーズンの4人を超えている。
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登山のリスクは遭難や滑落だけではない。心筋梗塞や脳卒中などの血管疾患を発症する人もいるという。ヒマラヤ8000メートル峰登頂経験もある国際登山医学会認定・国際山岳医の警告とは?
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