小池知事は3選後まるで別人…選挙での「怒濤の現場視察」はマヤカシ、都内いまだゼロ
■街頭演説会場近くまで公用車を使用
選挙中に小池知事が視察日程をガンガン入れたことに「公務と政務の混同」を懸念する声が、支援した都議からも漏れ聞こえてきた。女帝の行動規範は分かりやすい。「利用できるものは利用する」で視察と選挙運動はワンセット。その価値観は選挙期間中の知事公用車の使い方にも表れている。
例えば都知事選最初の日曜となった6月23日。小池知事は奥多摩町のダムを視察後、JR奥多摩駅前で街頭演説を行った。日刊ゲンダイが開示請求により入手した知事公用車の「運転日誌」によれば、小池知事はこの日、新宿の都庁から視察先の奥多摩町まで公用車で移動していた。
7月4日は夕方6時にJR立川駅北口で街頭演説。この日は小池知事自ら「多摩デー」と称し、昼前に練馬区の自宅から公用車に乗ると、杉並区、武蔵野市、立川市の各視察先を回り、徐々に演説会場へと近づいていった。
「街頭演説の場所ありきで後から訪問先を決め、公用車という使える“足”は利用しておこうという発想が透けて見えます。公務にかこつけ、政務の移動手段を確保したとも言えます」(ジャーナリスト・横田一氏)