丹波篠山市立中央図書館(兵庫県)英国から取り寄せた赤レンガが映える「超開放的空間」

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 尖塔を持つ時計塔、大きなガラス窓、そのどっしりとしたたたずまいは西洋の歴史ある建築物を思わせる。最大の特徴である英国から取り寄せた12万個の赤レンガで造られた外観について、館長補佐の高見晴彦さんが言う。

「もともと近隣にあった公共施設の外観が赤タイルだったので、それに合わせて赤色に。耐久性や長期的な修繕費、空調費のメリット、環境面への配慮から素材にレンガを選んであります」

 館内は吹き抜け構造で、天井の高さは最大8.6メートル。一部に設置された天窓からは自然光が差し込む。バリアフリー設計が徹底されており、本棚の高さは成人男性ほどで、杖をつく人や車椅子の人同士でもすれ違えるほど配置間隔が広い。全方面に開放的な空間が演出されている。

 丹波篠山といえば、史跡は江戸時代初期に松平康重が築城した篠山城および城下町、グルメでは黒豆が有名だ。毎年、黒豆の「解禁日」を迎える10月には全国から観光客が押し寄せる。昨年はひと月で過去最多の約72万人を記録した。

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