中国深圳市の日本人男児刺殺に広がる衝撃…岸田首相の「日中ハイレベル人的・文化交流対話」はどうなった?

公開日: 更新日:

 日本中に衝撃が走っている。

 中国南部・広東省深圳市の日本人学校に登校中、男に刃物で襲われ負傷し、治療中だった日本人の10歳の男児が19日未明(日本時間同)、死亡したニュースだ。地元警察や中国外務省などによると、男児が襲われたのは校門から約200メートル離れた場所。刺した男は44歳で、その場で取り押さえられたという。

 事件を受け、上川陽子外相(71)は19日、「極めて重く受け止めている。日本人の安全対策を含め、再発防止に向けてどのような追加的な措置が可能か検討を指示した」「深い悲しみを禁じ得ない。登校中の児童に卑劣な行為が行われ、誠に遺憾だ」と語った。

 中国の邦人襲撃事件といえば、東部・江蘇省蘇州市で6月に起きたばかり。学校のスクールバスを待っていた日本人母子が男に刃物で襲われて負傷し、案内係の中国人女性が死亡した件だ。

 こうした状況から、外務省は2025年度予算案の概算要求で、中国にある日本人学校のスクールバスの警備費として約3.5億円を計上。スクールバス1台につき警備員1人を配置するなど、邦人警護に当たる計画を立てているという。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続