自民・丸川珠代候補“ステルス選挙”徹底のナゼ…真意を質すべく本人を捜し出せ!【追跡ルポ】
「一体、どこにいるんだ!」──。心の中で何度、叫んだことか。衆院東京7区から出馬した自民党の丸川珠代元五輪相が、異例のステルス選挙を展開中だ。というのも、街頭演説の日程をほぼ公表していないのだ。
例外は公示日の第一声と、自民党本部が公表した石破首相が26日応援に入る恵比寿駅西口での街頭演説。選挙初日と最終日の2カ所だけだ。安倍昭恵夫人が応援に駆けつけた16日の街頭演説でさえ、事前告知は一切なし。「会いに行けない」候補者である。
丸川候補は「裏金議員」のひとりで、参院から鞍替えした今回は厳しい選挙戦だ。それこそ大勢の聴衆を集め、反省と今後の決意を訴えればいい。なぜ、ステルスを貫くのか──。
選挙事務所に複数回電話をかけても誰も出てくれない。真意を知るにはもう直接、本人に聞くしかない。そう思い立った日刊ゲンダイは25日、選挙区内を自転車で駆け回り、丸川候補を捜した。
区割り変更で渋谷区に港区全域が加わった東京7区はかなりの広さ。品川駅から渋谷駅に行くだけでも約5キロの道のりだ。SNS上の“出没”情報だけを手がかりに丸川候補を捜したが、案の定、捜索は難航。あっという間に日が暮れてしまった。