著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

小嶋陽菜さん暴行事件はいくつもの罪に問える

公開日: 更新日:

 10月28日、東京・渋谷で写真集の発売イベントに出ていたタレントの小嶋陽菜さんがとんだ災難にあいました。イベント終了後、路上で突然男性に抱きつかれ、押し倒される暴行事件が発生したのです。この男性はすぐに捕まり、警察に逮捕されました。幸い小嶋さんにけがはありませんでした。

 この暴行事件について、2カ月前にはすでに小嶋さんの所属会社から警察に「過激なファンがいる」との相談がなされていましたが、言葉が通じないために十分な対策が取られなかったようです。今回の事件で逮捕された男性は「暴行するつもりはなかった」と供述していますが、彼の行動には暴行罪だけでなく、さまざまな犯罪となる可能性があります。

 まず、小嶋さんに無理やり抱きつき、押し倒した行為は、彼女の同意がないため「不同意わいせつ罪」になる可能性があります。男性に性的な意図がなかったとしても、最近の判例ではこのような行為が「強制わいせつ罪」にあたると判断されるケースもあります。

 また、この男性が小嶋さんを慕うファンであった場合、彼女を特定の場所で待ち伏せし続けたことが「ストーカー行為」とみなされる可能性があります。このような行為は「ストーカー行為等の規制等に関する法律」(ストーカー規制法)に違反するとされ、重い罪に問われることもあります。さらに、もし彼の動機が妬みや恨みであれば、「東京都迷惑防止条例違反」も成立する可能性があります。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 3

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  4. 4

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 5

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    なぜ姉妹曲「2億4千万の瞳」と売り上げで3倍もの差がついてしまったのか

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  4. 9

    「あの無口な少年が…」佐野海舟の下半身醜聞に母校関係者は絶句、その意外すぎる評判

  5. 10

    高石あかりって誰?→「御上先生」で知名度爆上がり 次の次の朝ドラヒロインの魅力は「アポロの歌」でも“予習”可能