斎藤元彦知事「ワンチーム」訴えるも議場は反応冷ややか…再選後初の所信表明でも拭えない“Wの疑惑”
「知事選挙において、県民の皆様から大きなご負託をいただき、兵庫県知事として再び県政を担うことになった。重責に身が引き締まる思いであり、兵庫の躍動を止めないという強い志を胸に県政を前に進めていく」
兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)が3日午前、県議会12月定例会に出席し、再選後初の所信表明演説を行った。
「文書問題を通じて多くの県民の皆様にご心配をおかけしていることを改めて心よりお詫び申し上げます」と頭を下げた斎藤知事。「県議会、市長、県職員、そして県民の皆様と広く信頼関係を構築」「議会と知事が車の両輪として、ともに歩みを進めていけるよう、真摯に議論・対話を積み重ねる」とも語っていたが、「もしトラ」ならぬ「もしサイ」に対する衝撃の余韻が残る県議らの反応は冷ややかなものだった。
もっとも議場内が重い空気に包まれていたのも無理はないだろう。
知事選後から今も続く同県内の広告会社「merchu(メルチュ)」(折田楓代表)と斎藤氏をめぐる公職選挙法違反疑惑の先行きが不透明なことに加え、2日には神戸学院大学の上脇博之教授(66)らが斎藤、折田両氏を公選法違反の疑いがあるとして、兵庫県警や神戸地検に対して告発状を提出したことが報道されたからだ。