もう元の価格には戻らない?「令和のキャベツ騒動」年始から高騰収まらず、適正価格の議論加熱
■進まぬ価格転嫁に生産者も困窮
昨年の「令和の米騒動」は全国的にコメが不足したため。コメの適正価格をめぐっても議論が巻き起こり、生産者からは「長年価格転嫁が進まず、高騰した今が適正価格に近い。今までが安すぎた」との指摘も出た。どうやら、キャベツにも同じことが言えそうだ。
「野菜は20円程度の値上げでも買い控えが起こってしまうため、値上げしづらい。キャベツは『安いもの』という消費者の意識が強かったのか、価格転嫁が進みませんでした。経営状況が厳しい生産者も多く、中には今回の高騰でようやく採算が取れた人もいる。こうした現状を理解してもらい、高くてもキャベツを買って生産者を応援してほしいです」(JAグループ愛知の広報担当者)
はたしてキャベツの「適正価格」は受け入れられるのか。