電動バイク「モペット」は自転車じゃない! 勘違いの違反・事故が後絶たず、販売業者には家宅捜索が
「免許証が必要ないおしゃれな電動自転車」などのうたい文句を掲げ、インターネット上で電動バイク「モペット」を販売したとして、神奈川県警は19日までに東京都板橋区の販売会社と関連先を不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで家宅捜索した。2021年以降、海外から輸入したとされるペダル付き原動機付き自転車であるモペットを免許不要な「電動アシスト付き自転車」と称し、少なくとも1000台以上販売したとみられている。
「モペットは時速20キロ以上の速度が出せ、ペダルをこがずにモーターの動力のみで走行可能な原動機付き自転車のことを指します。原付自転車なので保安基準に沿ったミラーやライトなどが必要で、運転には免許やヘルメットの着用、自賠責保険の加入も求められています」(国土交通省車両基準・国際課)
電動アシスト付き自転車には必要のない道路交通法の基準が求められているモペットだが、自転車と誤認しての違反や事故は後を絶たない。
「今回の販売会社への捜査の端緒は昨年6月に20代男性が同社が販売しているモペットで人身事故を起こしたことがきっかけでした。販売会社は“自転車と認識していた”などと話しているようです」(社会部記者)