パインアメ 上田豊会長(1)阪神・岡田監督の大好物「貴重なパインをもっと気軽に」という憧れから誕生

公開日: 更新日:

模倣品で売り上げ激減、窮地を救った「ひらめき」とは

 51年、初代パインアメが1個1円で販売され、飛ぶように売れた。しかし、その1年後、パインアメを模倣した商品が出回り、売り上げは急激に減少した。そこでも、保夫氏の“ひらめき”が窮地を救った。

「当時、パインアメには穴が開いていなかったので、穴を開けることで苦境を打破できるのではないかと考えたんですね。最初は、人の手を使って、ひとつずつ、割り箸で穴を開けていたのですが、腱鞘炎になる人が続出してしまって。他社が、自動で穴を開けたアメを販売し始めたこともあり、急きょ、自動穴開け機を開発したんです」

 51年、業平製菓は個人商店から、株式会社に生まれ変わり、56年にパイン製菓株式会社となった。 (つづく)

(ジャーナリスト・中西美穂)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」