AKOMEYA TOKYO 山本浩丈社長(2)1999年にダイエーを離れ、スターバックスに転職
価格破壊を推し進める創業者・中内㓛氏の考えや行動力に引かれて就職先にダイエーを選んだ、AKOMEYA TOKYO(アコメヤ)社長の山本浩丈(53)。中内氏と間近に接する機会にも恵まれ、充実した日々を過ごしていた。
しかし、1999年、山本はダイエーを離れ、スターバックス コーヒー ジャパン(以下スターバックス)に転じる。
「当時、日本国内にはまだ20店舗ほど。でも、私はアメリカを訪れた際、シアトルでスターバックスに入ったことがあり、そのおいしさと同時にホスピタリティーに驚いた経験がありました。その会社が日本で人を求めている。日本展開のほぼ最初の段階から関われるならと転職を決意しました。もちろん、単にコーヒーのおいしさだけでなく、スターバックスには創業者ハワード・シュルツのビジョンが隅々まで浸透していた。それも魅力でした」
スターバックスで最初に担当したのが店舗システム。当初アメリカで使っていたPOSレジを導入しようとしていたが、うまくいかない。そこで山本がベンダーと組んでスターバックス コーヒー ジャパン独自のPOSシステムを開発/導入した。その後、店舗運営に転じ、10店舗ほどを束ねる地区マネジャーとなるが、そこから一転、京セラグループのコンサル会社へと移る。