AKOMEYA TOKYO 山本浩丈社長(1)早大卒後、かつて日本一小売業のダイエーに入社

公開日: 更新日:

 東京メトロ東西線・神楽坂駅の出口を出て、信号を渡ってすぐのところに波形トタンの外壁の建物がある。若い人たちから絶大な支持を受けている、米屋であって米屋でない、食に関するセレクトショップ「AKOMEYA TOKYO」(以下アコメヤ)の旗艦店だ。

 アコメヤについては、のちのち詳しく触れるが、本稿の主人公、山本浩丈(53)が社長を務める会社だ。

 山本は1970年生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、かつての日本一小売業のダイエーに入社。その後、スターバックス コーヒー ジャパンやコンサル会社を経て、サザビー(現サザビーリーグ)入りし、新規事業として「フライング タイガー コペンハーゲン」を立ち上げた。

 そして2019年、サザビーグループの一員であるアコメヤに携わるようになり、22年に社長に就任している。スーパーチェーンにコーヒーチェーン、雑貨屋に米屋と、まるで脈絡がないように見えるが、その行動の原点は、小学校時代に遡る。

 神奈川県大和市出身。そばに米軍厚木基地があり、ベトナム戦争に向かう米軍機の爆音を聞きながら育った。10歳の時、小学校のすぐ裏にボートピープルなどを受け入れるベトナム難民センターができる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇