ダイハツ不正問題“延焼”止まらず取引先6084社が大打撃!中小・零細が5割超占める

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 車両認証試験の不正問題を受け、国交省は21日、道路運送車両法に基づき、ダイハツ工業本社(大阪)の立ち入り検査を開始。軽自動車の国内販売トップを誇る大企業の不正に、取引先はもちろん、地域経済にも損失は広がり、大きな痛手を被る可能性がある。

 ダイハツは今年4月、海外向けの自動車で衝突試験の不正が発覚。5月に弁護士らで構成する第三者委員会を立ち上げて調査を始め、今月20日に調査報告書を発表した。新たに発覚した不正は174件に上る。

 確認された一番古いものは1989年。34年前から車両の安全性を確認する認証試験で不正をはたらいていたとは、極めて悪質である。

 ダイハツは国内外で販売する全車種の出荷を一時停止。26日までに国内工場すべての生産も停止する予定だ。再開時期の見通しは立っていない。

 生産・出荷停止は当然、ダイハツだけの問題にとどまらない。

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