社員の半分が「外国人」という会社の働きやすさ 日本人だけの会社は取り残される?
今後、企業が生き残ろうとすれば外国人の力は必須。厚労省「外国人雇用状況」によると、国内で働く外国人は182万人超。かつては人手不足の調整弁とされた時期もあったが、今ではレベルの高い人材確保のために採用するケースが多い。社員はどういう働き方をしているのか? 社員の半分が外国人という「ソフツー」(東京都中央区)を取材してみた。
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「お電話ありがとうございます。株式会社ソフツーです。私は電話対応を行うミライAIです。つなぎたい担当者をおっしゃってください」
「澤井さん、いや、間違えました。湯澤さんをお願いします」
「かしこまりました。恐れ入りますが、御社名と名前をお教えください」
「日刊ゲンダイの加藤と申します」
電話対応システムを提供する「ソフツー」が、最近導入した企業向けAI自動応答・取り次ぎサービスだ。従来の電話対応といえば、「商品のお問い合わせは1を。企業については2を~」といった具合に杓子定規な録音音声が流れるばかりだったが、グーグルの音声技術をベースに開発された「ミライAI」は、人間と同じような会話のやりとりができる。
「チャットGPTと連動する形で、日本語以外の多言語にも対応できるようにも進めています」
こう話すのは研究開発部の湯澤めぐみさん。
「ミライAI」のすごいところは、記者のように呼び出す相手の名前を間違った場合でも、社員名簿から似た名前を抽出し、「湯澤ですか?」と聞き返してくれることだ。
敬語の使い方も含め、正直、「人間より機械(AI)の方がすぐれているのでは?」と思ってしまったりする。
このシステムは最短1日で設置でき、機械なので休日も必要なく、24時間365日の対応が可能。スタンダードプランは初期費用800円、月額費用500円とローコストだ。こうしたAI自動応答のオフィス電話は、リモートワークの職場やホテルでの需要が高まっている。