2030、34年の冬季五輪招致断念で札幌市は岐路に…再開発事業に延期や中止が目立ち始める

公開日: 更新日:

「人手不足と建設資材価格の高騰でビルの高さを低くしたり、工期を遅らせるなど事業計画を見直す企業が目立ってきました。半導体メーカーのラピダスが千歳に最先端の半導体工場を建設していることも、人手不足、資材高騰、そして地価上昇を加速させている背景になっています」

 札幌市内の大手不動産会社・藤井ビルの幹部社員がこうした状況を嘆く。

「市内の再開発事業が多数ありますが、昨年の後半から民間を含め延期や中止になったプロジェクトが増えてきました。人手不足と資材価格高騰で大手ゼネコンも下請け業者が回らず工事が請けられない状況が出てきているんです」

 同社では今期、来期とも注文が受けられない状況だという。そして建築費の高騰についてこう述べる。

「従来の建築費は坪単価70万円でしたが現在100万円から110万円を軽く出してきます。建設が始まっている物件も契約時の価格では工事の継続は難しいと、途中で何度か価格改定を要求される。大手ゼネコンも儲けより事業が成り立つかどうかの状況に追い込まれています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!