笑えない豊田章男トヨタ会長の“自虐ノーテンキ発言”…グループの不正続出にまるで他人事
モノ言えぬ空気の「カイゼン」を
「巨大グループを率いる立場として、トヨタの“ダイハツ部門”や“日野部門”などで生じた不正と考えるべきなのに、まるで他人事のような言い草は問題です。くしくも、トヨタはきのう、グループ全体の販売台数が4年連続で世界1位になったと発表。『世界一』を目指すあまり、現場は相当なプレッシャーを強いられている。ムリな開発日程やリソース不足は、その象徴でしょう」(経済ジャーナリスト・井上学氏)
不正の背景に章男会長の責任を挙げる声もあるという。
「章男氏の社長時代の役員人事は“粛清”と言われていたほど。周りには恐怖政治に映ります。上級・中級の管理職はヘマをしでかせば左遷の憂き目に遭う。開発のプレッシャーを抱えながら現場に無理を強いて、現場から問題が上がってきたとしても、章男氏の耳に余計なことは入れたがらない。現場は管理職に相談しても相手にされず、やがて何も言えなくなる。そんな悪循環が不正を生んだ根底にあるのでしょう」(井上学氏)
トヨタお得意の「カイゼン」はどこへやら。汚名を返上できるのか。