著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ENEOS HD(上)経営トップがまたセクハラ事件でクビ…2代連続で発覚する異例の事態

公開日: 更新日:

 週刊誌で暴露されると、ENEOSは一転して、「重大なコンプライアンス違反」を理由にした事実上の更迭だったことを認めた。

 23年2月の取締役会で人権尊重・コンプライアンスの徹底に関する取り組みのさらなる強化と再徹底を決議した。しかし、これが“絵空事”だったことが明らかになったわけだ。先頭に立って率先するべき立場の斉藤氏が真っ先にルールを破ったのだ。

 同氏は1962年、熊本県生まれ。86年、早稲田大学政治経済学部を卒業し、当時の日本石油に入社。販売部門のスペシャリストで、2020年、事業会社ENEOS常務、21年持ち株会社ENEOSHD副社長と昇進を重ね、22年4月に持ち株会社と事業会社の社長に就任した。

 就任会見では「今後、移動の手段が大きく変わる。とくにEV(電気自動車)を選択する顧客が増えるのに対してサービスステーションなど、社内体制をどうやって構築していくかだ。EVは充電するのに時間がかかる。電気の小売り自由化が進む。油(ガソリンなど)を売るだけでなく、ENEOS電気を売り込むことが成長のカギを握る」と述べ、水素や合成燃料向けインフラづくりに取り組む、前向きの姿勢を示していた。 =つづく

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