60歳からの新NISA活用なら…隔月分配型の投資信託に注目したい
何歳まで長生きするかは誰にもわからない。途中で老後資金が底をつかないようにするにはどうしたらいいか。ひとつの方法は、手持ち資金を運用して、利益だけを使うことだ。これはFIREの考え方と同じ。元本を取り崩さないので、何歳まで長生きしても安心といえる。
そこでシニア層が注目しているのが隔月分配型の投資信託だ。以前は毎月分配型に人気があったが新NISAの対象外になったため、2カ月に1度分配金を受け取れる隔月分配型投信が注目されている。ファンド数も急増している。3月12日時点で新NISAの成長投資枠対象商品には94本の隔月分配型投信がある。昨年9月時点で50本程度だったから、約半年でほぼ倍増したことになる。
ただ、隔月分配型には2つの注意点がある。
1つは分配金を支払うために元本が取り崩される可能性があること。たとえば、100円の分配金が支払われても、基準価額が100円値下がりしてしまえば意味がない。よって、隔月分配型を利用する際には分配金と基準価額の合計リターンを確認する必要がある。