正規ディーラーの「認定中古車」が人気のナゼ? 新車価格を上回ることも
2023年の中古車登録台数は前年比2%増の356万2068台(日本自動車販売協会連合会発表)。中古車販売会社ビッグモーターの不正の影響が懸念されたが、今年に入っても中古車販売は好調で1~3月累計で98万2014台と、前年比4.6%の伸びを示している。
コロナ禍や半導体不足からメーカーの生産工場がストップするなど新車の納入は今も注文に追い付いていない。その影響から中古車オークション市場では出品が揃わず、中古車相場は依然高値水準が継続されている。
こうしたなか、メーカーの正規ディーラーは、店頭に新車と共に「認定中古車」と明記した中古車の販売に力を入れている。認定中古車の販売を始めたのはコロナ禍の直後からだと、トヨタ自動車正規ディーラーの営業マンが言う。
■人気車種は納入まで1年
「お客さまに納期を確実にお伝えできるように、本社が生産台数を制限しているため、アルファードやプラドなど人気車種は納入まで1年ぐらいかかる状況です。しかし、中古車でもすぐに欲しいと言われるお客さまは多く、査定士の資格を持つ販売員が保証する2~3年落ちのトヨタ車を『認定中古車』として販売しています」