深圳市で日本人男子児童が刺され死亡…「中国の日本人学校」の知られざる一面

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 男児が通っていた日本人学校は就学の条件として「日本国籍を有する者」を挙げているが、日本人と中国人の国際結婚の子女や、帰化した中国人カップルの子女らもこの条件を満たす。日本人学校とはいえ、近年はこうしたグローバル化が進み、“ボーダーレスな世界”になりつつあることがわかる。男児も日本人の父親と中国人の母親を持つ国際カップルの子どもだった。

 ちなみに日本人学校は、中国式の詰め込み教育を敬遠する親たちの間で一目置かれる存在だ。「インターナショナルスクールや現地校の国際部と比べても割安で、設備や教師の質も高い」と語る現地在住者もいる。

■子どもが標的にされる事件が多発

 今回の事件の背景は当局の発表を待つのみだが、必ずしも「日本人狙い」とは言えないかもしれない。というのも、中国全土でも子どもが犠牲になる事件が多発しているからだ。中国の学校や幼稚園で起こった主なものだけでもざっとこれだけある。

2019年 雲南省で起きた幼稚園の教師と児童への化学薬品噴射事件

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