高利回りETFが米国の個人投資家の間でちょっとしたブームに
米国の個人投資家の間で高利回りETF(上場投資信託)がちょっとしたブームになっているようだ。
ブルームバーグによると、金融インフルエンサーが「100%を超える配当も可能」とはやしたて、個人投資家の人気を得ているという。話題になっているのは、オプション取引を利用して利益を拡大したり、損失を抑えたりする商品。エンハンスト型と呼ばれるETFもそのひとつだが、東証にも5本のETFが上場されている。
エンハンスト型とは、指数に連動させる運用を行う一方でアクティブ運用も取り入れ、指数を上回るリターンを得ることを目的にしている。ボラティリティーを抑えて、安定利回りを狙う商品も多い。たとえば、「グローバルX S&P500・カバード・コール」は、カバード・コール戦略を利用してS&P500に連動させつつ、ボラティリティーを抑えて、安定リターンを目指している。カバード・コール戦略とは、「指数が一定以上に上昇したときの利益を受け取る権利」を売って、その資金を投資家に分配する手法。指数が大きく上昇しても利益が限定される代わりに権利を売ることで安定収入が確保できる。