2024年の倒産企業は1万件超で前年比15%増…「これからが本番」の業界は?
2024年の倒産企業は1万6件(前年比15.1%増)、また休廃業・解散企業は6万2695件(同25.9%増)だった(東京商工リサーチ調べ)。
倒産と休廃業企業を合わせると前年(5万8478件)から1万4223件増加(約24%増)、その結果約7万2700件が市場から退場したことになる。企業倒産が急増する背景を同社情報本部長・友田信男氏がこう説明する。
「いくつかの要素がつながっていますが、最も影響が大きかったのは物価高倒産(698件)。次いで人手不足関連倒産(289件)ですが、このうち求人難倒産は114件(前年58件)、人件費倒産が104件(同59件)といずれも前年の約2倍に急増しています」
産業別の倒産ではサービス業が最多(3329件)で、建設業(1924件)、卸売業(1214件)と続く。24年に特徴的な業種として「経営コンサルタント」の倒産が154件(前年比7.6%増)。介護事業者(172件、同40.9%増)、農業べンチャー企業(87件)、学習塾(53件)と過去最高を更新している。