フロンティア市場に注目が集まるワケ…マネーは関税や為替の影響が少ない国に向う

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 トランプ米大統領の発言によって株価や為替が大きく変動する中、影響を受けにくい地域への投資が注目を集めている。フロンティア市場だ。

 フロンティア市場とは、新興国市場よりもさらに発展途上の段階にある地域のこと。ロイターによると、新興国投資家の中でフロンティア市場へ目を向ける動きが出ている。注目を集めているのは、トランプ氏の関税の対象にならないとみられる一部のアフリカ、東欧、アジア、中南米諸国などという。

「MSCIのフロンティアマーケット指数」には、アルゼンチン、クロアチア、ナイジェリア、ヨルダン、バングラデシュ、ベトナムなど23の国と地域が組み入れられている。指数のパフォーマンスを1月末時点で見ると(ドル建て)、過去1年で約12%。

「MSCIオール・カントリー・ワールド指数」の約21%と比較すると見劣りする。しかし、高い経済成長が期待できることやトランプ関税による影響を受けにくいことから、期待が集まっているというわけだ。

 ただ、個人で投資するのはハードルが高い。現地企業の株式に直接投資するのは困難だし、投資信託も限られている。

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