旧統一教会は本当に解散させられるのか…米政権が「待った」をかける?
解散命令を反故にする「悪魔のシナリオ」はあり得るのか
教会の韓鶴子総裁は解散命令が出て大きく失望したようだが、「さらに日本政府と戦うようにゲキを飛ばしたのです」(教会関係者)。それがアメリカ共和党の有力者を動員して、日本政府に「信教の自由を侵すな」と圧力をかけろということだというのである。
教会シンパのトランプと、“広告塔”石破が手を組んで、解散命令を反故にする「悪魔のシナリオ」はあり得るのか? メディア全体で監視していく必要があるはずだ。
文春によると、ワールドサミットの間に「合同結婚式」も行われ、日本人信者が1200人も参加するという。信者たちは税関で、申告のいらない100万円以下の現金を持ち出し、献金するそうだ。
さらに、韓国の教会の聖地・清平にある総工費700億円を超えるといわれる天苑宮に韓鶴子が入宮する儀式には、日本人信者8000人が参加するというのである。最近は、悪名高い壺や多宝塔を売りつける「霊感商法」の代わりに、体に取りついている病気や苦難を取りはらう儀式など、新しい霊感商法を生み出し、日々、信者からカネを搾り取っているという。
旧統一教会問題は終わってはいないのだ。“健忘症”という持病を持つメディアだが、このことだけは決して忘れてはいけない。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)